Inter Proto Series|インタープロトシリーズ車両の紹介
kuruma
- ドライビングを際立たせるMade in JAPANの純レーシングカー
- “インタープロトシリーズ(以下IPS)に使用される『kuruma』は、IPS専用に一から設計を行った国産レーシングカーです”
- 車両開発のコンセプトは、やみくもに車両自体の性能を追求するのではなく、レーシングカーの基本性能としてのドライバビリティを確保しつつ、ドライバー自身のドライビングを際立たせることを目的としています。
そのため、近年のレーシングカーに見られるABSに代表されるような電子デバイスによるドライバーエイドは装着しておらず、”kuruma”を思いのままに操縦出来た時、ドライバーは本来の”クルマを操る”楽しさをより感じることが出来るものとなっています。これはジェントルマンドライバーがドライビングスキルを向上させて行くことに大きく寄与するものと考えております。 - 『車両』の争いよりも『ドライバー』の争いに焦点を当てる”ヒューマンスポーツ”を目指す
- また、”kuruma”は現代レーシングカーに比べると空力的影響を比較的少なく抑えています。これは近代レーシングカーが空力性能によって大きく走行性能を向上させる一方で、前を走る車両の直後を走行していると、スタビリティが大きく落ちてしまうことによってバトルになりにくい状況を生み出しています。しかし”kuruma”は、空力が車両に与える影響を抑え、ドラッグを増やすと言う一見時代に逆行する車両作りをすることで、スリップストリームを効きやすくしているため、『人間同士』の争いでの”バトル”の状況を多く作り出すことになります。
- これはジェントルマンドライバーにとっては、レースの中で多くの”バトル”を経験して、”レースのテクニック”を磨くことに繋がると考えます。またプロドライバーのレースにおいては、観戦している方々にプロドライバーの高い技術の中でのバトルをお見せ出来ることとなり、観ている方にとって”エキサイティング”なレースをご覧頂くことが出来ると考えております。
- “長く”続けることを目指したコスト抑制対策
- 多くのパーツは指定部品となっており、レギュレーションによって過度な開発競争を抑えるようにしていることでコストの低減を図っています。またエンジン、ギヤなども長距離のライフを設定してコストが高騰することを抑えており、ハードに掛かる費用をなるべく抑えることで、ジェントルマンドライバーの方には『ドライビングスキルを上げて頂く事』と『長くレースを楽しんで頂く事』をモットーに”走行すること”に費用を掛けて頂ける様に考えています。また、車両自体の大きなモデルチェンジも行わず、現行の車両を長く使う事を考えているため、車両を頻繁に買い替える事でのコスト増の懸念もありません。
- モノコック
- モノコックは安全性とコストパフォーマンスを考慮し、カーボンモノコックとパイプフレームのハイブリッド構造としています。
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- エンジン
- パワーユニットはV6・4Lエンジンを搭載し、トムスチューンによって340馬力を絞り出しています。しかしながら回転上限を低めに抑えることによってエンジンライフは10,000kmを設定しています。(使用状態によって異なります)
- シフト
- シフト操作に関しては、レーシングフィールを感じられるパドルシフトを採用しています。また、ギヤはエンジンパワーに対してキャパシティの大きい物を使用しているため、たいていの場合1シーズンそのまま使用することが可能となっています。(使用状態によって異なります)
- ブレーキ
- ブレーキはエンドレス製のフロント6ポッド、リア4ポッドキャリパーと380mmの大径ディスクを備え、レーシング走行において安定した ストッピングパワーを有しています。
- ホイール
- ホイールは、BBS社製の18インチのセンターロック方式を採用しています。
- タイヤ
- タイヤはヨコハマゴム製のレーシングスリック(ドライ時)の1メイクタイヤとしています。このタイヤはIPS用専用設計となっており、 グリップとライフを高いレベルで両立しています。
- コックピット
- サスペンション
IPS 車両スペック
全長/全幅/全高/重量 | 4,410mm/1,950mm/1,150mm/1,100kg |
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ホィールベース/トレッド | 2,800mm/1,660mm |
シャシー | カーボンコンポジット&パイプフレーム |
ボディカウル | カーボン製 |
エンジン | V6 3,950cc |
パワー/トルク | 340ps・6,400rpm/45kgm・4,000rpm |
トランスミッション | Ricardo 500Nm 6速シーケンシャル・トランスアクスル・ギヤボックス |
ギヤシフト | COSWORTH エレクトリック セミオートマチック・システム&ステアリング・パドル |
クラッチ | OGURA 5.5インチ スチール・トリプルプレート |
燃料タンク | ATL FT3スペック 100ℓ |
エアジャッキ | AP 230mmストローク |
消火器 | LIFELINE Zero2000 FIA 4.0ℓ エレクトリック |
ステアリングシステム | パワーアシスト付 ラック&ピニオン |
シート&シートベルト(2座席装備) | BRIDEバケット/TAKATA 6点式ベルト |
サスペンション | ダブルウィッシュボーン・プッシュロッド式 |
ダンパー/スプリング | Fightex リザーバー付 2ウェイ・アジャスタブル/Swift コイルスプリング |
ブレーキシステム | Endless キャリバー(Fr:6ポッド/Rr:4ポッド)ディスク(Fr/Rr:380mm)、パッド APマスターシリンダー 前後バランサー装備 |
タイヤ | YOKOHAMA Fr 280/680/18 Rr 280/650/18 |
ホィール | BBS(Fr)11J×18°(Rr)11J×18°センターロック・タイプ |
ECU | PECTEL SQ6M ECU |
ダッシュボード&データロガー | Pi Research OMEGA ダッシュロガー&Toolbox解析ソフトウエア |
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