Inter Proto Series

ドライビングを際立たせる
Made in JAPANの純レーシングカー

  1. HOME
  2. ブログ
  3. Inter Proto Series
  4. Inter Proto Series | インタープロトシリーズ参加者の声 | Garage

Inter Proto Series | インタープロトシリーズ参加者の声 | Garage

Entrant Voice 『ピンポイントで合わせ込む難しさ』

このページでは、インタープロトシリーズ(以下IPS)に実際に参加している参加者の方に話を聞いて、IPSに対してどのような考え方を持って 参戦しているかを紹介して行きたいと思います。

ここでは2013年、2014年と平川亮選手の2年連続の戴冠をマシンメンテナンスと言う部分から支えた、IPSの“kuruma”のメンテナンスガレージの1つであるRSSの芹澤代表に話を伺った。またこの平川亮×RSSと言うパッケージは、平川選手が参戦初年度となった2012年の全日本F3選手権でのシリーズタイトルも獲得している。

イコールの中でアドバンテージを作って行く楽しさ
これまで長年、フォーミュラカーからツーリングカーまで様々なレーシングカーのメンテナンスを行ってきた芹澤代表に”kuruma”と言うレーシングカーについて聞いてみた。「基本的には良い車だと思います。カウルを除けばね(笑)」と言う芹澤代表。「建付けもそうだけど、製品の精度にバラつきがあって、空力面などで多少個体差が出ていた部分があったと思います。」との事だった。これはレーシングカー製作において、コンストラクターとしての経験を全く持たなかったIPSが参戦ガレージに対して苦労をかけさせてしまったことの1つと言って良いだろう。この辺りの苦い経験を踏まえてIPSは、様々な部分で改良を加えた新型カウルを2015年からデビューさせることとなっている。続いて、完全なワンメイクであるIPSにおいて、車両側で感じていることを教えてもらった。
「そうですね。やはり交換出来るパーツがほとんどないため、セッティングは本当にピンポイントになるので、そのあたりは苦労していますね。」と言うことだった。「だから車側で飛び抜けたアドバンテージを作ることは出来ないので、そういう意味ではほぼイコールと言って良いと思いますし、見ている方達にとっては面白いんじゃないでしょうか。やってる方は大変ですけど(笑)」と続けて語ってくれた。では、そんな車側で大きなアドバンテージを作ることが出来ないIPSにおいてメンテナンスサイドとしてはどのような部分に“やって行く中での楽しみ”を見出しているのだろうか?芹澤代表は「そうですね。いじるところが少ない中で、どうやってドライバーの要望するような車に近付けて行けるのか。そういう事に考えを巡らせて頭を使って行くと言う事は楽しい部分でもありますね」とのことだった。
ガレージの仕事としてのIPSの位置付け
話は変わって芹澤代表は、エンジンチューナー、レーシングエンジニア、レーシングメカニックと言う顔を持つ一方、株式会社RSSの代表と言う経営者としての顔も持ち合わせている。そういった経営の部分からIPSと言う物をどのように見ているのだろうか。「やっぱり今はまだイベント数も少ないので、このカテゴリーだけをやって経営が成り立つと言うところまでは行っていませんね。今後イベント数が増えて行くことで、このカテゴリーにおいての収支も大きくなって行くと思いますし、是非そうなっていって欲しいですね。」と言う事で、やはりまだIPSだけで1年間ガレージを運営して行くことは出来ないと言うのが実情となっており、そのあたりも今後のIPSとしての課題の1つと言えるだろう。しかし、「色々な仕事をやらせて頂いている中で、もちろん売り上げにはなっており、経営に貢献してくれていて有難いと思っています。」と言葉を続けてくれ、関谷代表のIPS立ち上げの理念の1つでもある「レース業界での新たなビジネスの創出」と言うことに、いくばくかの貢献が出来ていることを教えてくれた。そして、現状のIPSに対してのイメージも聞いてみた。
「現状は割とみんなが和気あいあいとやれていて、これまでのカテゴリーに比べるとピリピリしたところがなく、楽しくやらせて頂いています。」との印象を語ってくれた。それではメンテナンスする側から見て、ドライバーにとってのIPSはどのように映っているのだろうか?「まずジェントルマンの方では、結構各ドライバーの間にギャップがあるので、その辺を何とかしてあげればと思わなくもないですが、でも皆さんさっきも言った様に楽しんでやられているのでそれはそれでいいのかなとも思います。またジェントルマンの方達はレース経験が少ない方も多く、昨年(2013年)の最初に比べるとだいぶ安心してレースを見ていられる様になって、そういう部分でも皆さん喜んでいらっしゃると思いますね。」運転の上達においてはどうだろうか?「そうですね。ABSなどの最新の電子デバイスが使われていないので、ドライビングは結構シビアだと思います。でも、だから逆に言えばドライビングの楽しさがあるんじゃないですかね。」ではプロはどうだろうか?「ある程度クルマとタイヤに合わせたドライビングをしてもらわないと難しいと思います。」と言う事でやはり車だけでドライバーに合わせて行くのは難しいと言う見解を語ってくれた。
IPSには今後も色々な部分での魅力アップを期待
最後に今後のIPSに望むことを語ってもらった。「やはりこれからドライバー達がやってみたいと思うレースにして行き、ここに入ってきてもらうこと。それによって我々も商売としてこのレースを色々な方に勧められる様にして行きたいと思っています。そうなるためにもっともっとこのレースが魅力的な物になって行って欲しいと思います。そうなって行くにはやはり台数が増えて行くことが必要かと思います。そのために賞金額のアップであったり、色々な部分で魅力を増して行ってもらいたいと思います。」レース界の名将である芹澤代表が率いるRSSは2015年、前人未到の3連覇に挑んで行く。
Professional class→
  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事