Inter Proto Series

ドライビングを際立たせる
Made in JAPANの純レーシングカー

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Inter Proto Series | インタープロトシリーズ参加者の声|Gentleman class

Driver’s Voice 『最高の楽しみを見つけた』

このページでは、インタープロトシリーズ(以下IPS)に実際に参加している参加者の方に話を聞いて、IPSに対してどのような考え方を持って 参戦しているかを紹介して行きたいと思います。

2013年に産声を上げたIPSに1年間参戦し、今季2年目のシーズンを迎えたジェントルマンドライバーのW氏にお話を伺った。W氏は60代前 半の小柄で物静かと言って良い印象の紳士で、以前は会社の経営者だったが、現在では後進に道を譲り、自分は顧問として第一線を退き、それによって時間が出来たことでレースのキャリアをスタートさせることとなった。そのW氏に昨年1年間IPSに参戦した印象を聞いてみた。

「自分に本当に出来るのかな?」
W氏からは、「とにかくすっごい楽しいと言う事しかない」と言葉が返ってきた。元々車の運転が好きで、ポルシェなどでスポーツ走行はしていたW氏だが、レースとなると何と昨年のIPSの開幕戦が自身のデビューレースと言う事だった!いきなりこのような本格的なレーシングカーでレースをすると言う事に対して不安はなかったのか聞いてみると、「自分に本当に出来るのかな?」と思ったと言う。しかし、そのデビューレースで、W氏は他のライバル達の脱落もあって何と優勝してしまう。これについてW氏は「ビギナーズラックって本当にあるんだなと思った(笑)」といたずらっぽく笑って見せた。そんなデビューウィンを飾り、続く第2戦では2位に入って連続表彰台と言う最高のスタートを切ったW氏だったが、ジェントルマンクラスでも、レース経験豊富なライバル達を相手にその後表彰台に立つことはなかった。更にそのドライバー達とは、傍から見て正直差が大きい印象は否めず、最高なスタートを切ったW氏にとってそのような表彰台に上がれない状況はフラストレーションが溜まるのではと言うことを聞いてみた。しかしW氏は「自分はまだ下手で、周りの人は上手いのだからそれは当たり前で、自分は全然気にしていない。」と言うことだった。これは強がりでもなんでもなく、素直にそう考えているのだと思う。「周りの中での自分の順位と言うより、自分がどう上手くなって行くかと言う事に関心がある」と言う事だった。そんなW氏にとっては、IPSと言うイベントはあくまで「スポーツ走行の延長」であり、その中での「一番デラックスなスポーツ走行」なのだと言う。「ゴルフで言えば、好きなプロと一緒にオーガスタでラウンドしているようなもので、そういうデラックスなスポーツ走行。それが年に4回も出来る」と言う感覚であるとのことだった。
このマシンは「最高のおもちゃ」
そんなW氏にIPSでドライビングをする“kuruma”の印象を聞いてみると、ポルシェなどでスポーツ走行を行っていた経歴もあって、トップスピードやパワー的には「驚くほどではないが、コーナーは全然速い」と言うこのマシンを「最高のおもちゃ」と表した。これはW氏にとって決して軽く見ている物言いをしている訳ではなく、「自分で運転できるジェットコースター」と自らの最高に楽しい気持ちを何とか言葉にした結果、出てきた言葉なのである。そのW氏はプロドライバーとのロガー比較なども手伝って、「周りには上手くなっていると言ってもらえる(笑)」と、このIPSの参戦によって自らのドライビングスキルが向上していることを実感できていると言う。そのW氏のパートナーであるプロドライバーの影山正彦選手とコンビを組むことになるきっかけを聞いてみた。「元々は富士スピードウェイ主催のドライビングスクールの中の講師の1人が影山さんで、その後受けたプライベートレッスン(こちらも富士スピードウェイ主催)で最初に担当してくれたのが影山さんなんです。」と言うことで、元々師弟の関係だった2人がコンビを組んでレースに参戦する形となっている。
「たくさんの人で楽しんで行けると嬉しい。」
次に2年目を迎えたIPSに対して、何か臨むことはあるかと聞いてみると、「自分みたいに楽しむ考え方の人にいっぱい入って来てもらって、もっともっと台数が増えて行ってたくさんの人で楽しんで行けると嬉しい。」と言う希望を聞かせてくれた。今回話を聞かせてもらった中で、終始楽しそうに語ってくれたW氏に“楽しんでレースをする”と言うスタンスでのレースの関わりがあることを改めて感じさせてもらうことが出来た。昨年レースキャリアをスタートさせ、その点で言えばまだ『若造』のW氏はまだまだ発展の途上にあり、これからも心から楽しみながらIPSの中でドライビングレベルを上げて行くに違いない。
Garage→
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